宮城県でできる非破壊検査の種類!目的にあった検査を選ぼう
磁粉探傷検査
非破壊検査の一つである磁粉探傷検査は、傷から発生する漏洩磁束という現象を利用した検査です。漏洩磁束とは、磁気回路の外へとはみ出た磁束、または、コイルなど強磁性体によってできた磁束の一部が、磁気回路からはみ出ている現象のことです。この事象を利用し、対象物を磁化させて傷から発生する漏洩磁束を調べることで、表面に散布した強磁性体の磁粉が傷のある場所に吸着する性質を利用して傷を検出します。
浸透探傷検査
浸透探傷検査とは、対象物の表面にできた傷を毛管現象・知覚現象を利用することで、知覚することができる検査です。内部が空洞で、表面に傷として現れている欠陥を見つけ出すことができます。具体的な手法は、表面に洗浄液と浸透液をかけ、欠陥内部を浸透液で満たして実施します。欠陥部以外に付着する余剰の浸透液を除去した後、現象粉末をかけて欠陥内の浸透液を吸い出して指示模様を得ます。その後、染色浸透探傷検査では白色光、蛍光浸透探傷検査では紫外線の下で観察し、傷部分を検出します。
渦電流探傷検査
過電流探傷検査とは、磁界の作用を利用して、交流を流したコイルを対象物に近づけ、試験体に発生する過電流の、傷の影響による変化を検出して探傷の検査を行うものです。表面、または表面付近の欠陥の検出に向いていますが、表面から遠い、深い部分にある欠陥の検出には不向きです。過電流の発生は、電磁気学の電磁誘導の法則に基づいているため、過電流探傷検査のことを電磁誘導探傷検査と呼ぶこともあります。